人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「買ってくれる理由」はなんだろう?

先日読んだ本に、「マーケティングとは、消費者の『買う理由』をデザインすることである」という表現があった。
このような視点は、転職活動でも同じだろうと思っている。

さて、あなたを「買ってくれる理由」は何だろうか?
いろいろな要素があるけれども、例えば、
・企業が求めているスキル、経験がある
・特定の領域で、特筆すべき成功体験を持っている
・なんらか人材としてのポテンシャルを感じられる
・仕事が早い
・年収が安い(泣)
・人あたりが良い
・採用企業のキーマンと面識がある、もしくは良く知った仲である
などなど、購買決定要因なので、たくさん考えられるだろう。

それを整理していく時に、大事なことが三つある。
まず、当たり前なのだが、それは自分都合(プロダクトアウト)ではないか、ということだ。

「自分にはこんなスキル、経験があるから買ってくれ」というアピールは、とても自分勝手な話だ。
あくまでまず企業側のニーズがあって、それを解決するためのスキル、経験という形になっていないと、どんなに凄くても受け入れられない。

もう一つ、あなたが持っている「買ってくれる理由」は、あなたにとって望ましい相手に刺さるものだろうか?
自分の行きたい会社が、重厚長大な産業だったとしたら、例えば「仕事が早い」というのはミスマッチかもしれない(もちろん仕事の早さが大事な重厚長大産業もあるはずだが)し、高年収の業界に、安いというアピールは、実は色々難しい展開になる場合がある。

そしてもう一つ、あなたの「買ってくれる理由」は、他の人材や代替物に対して、競争優位性を持つものであろうか?
要は商品力であるが、仮に測定しにくい「買ってくれる理由」(例えばポテンシャルとか)だったとしても、相対的に優位であることは、ちゃんと伝えられなければならない。

もっと詳しい話は、マーケティングのプロに学んでいただきたいところだが、最低限これくらいは抑えておきたいところ。
まぁ、ご参考ということで。