人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「転職を意識しながら未経験」の方に宛てたメール。

○○様

いつもお世話になっております。
昨晩はお疲れのところ、与太話にお付き合いいただき、またご丁寧にメールも頂戴し、ありがとうございました。

人間は、何かを「した後悔」より、「しなかった後悔」の方が大きいと言います。
ですので、○○様も転職をしてしまった方が、結果がどうあれ、後悔は少ないのかもしれません。

その様なことを申し上げておいて恐縮なのですが、小職が「転職を意識しながら未経験」の方にお会いしてきた経験では、「転職をする決断」を過大評価し、「現職にとどまる決断」を過小評価される傾向の方が多い様に感じております(「転職をする人間は勇気があり、しない人間は臆病なのだ」、という様なことです)。
しかし、いずれも同じくらい勇気が必要で、どちらもあり得る決断だと思っております。

その観点で、転職する、しない、の何れが正しいのか、よくよくご検討いただければと思います。
また、私も含め、いろいろな案件のお話をお聞きになるかと思いますが、「できる」ということと、「正しい」ということは異なると思っております。

仮に何かの案件でお話が進み、転職が「できる」ということになったとしても、それが○○様にとって「正しい」ということとは限らないのだ、ということを、しっかり頭に入れて置くことが肝要かと存じます。
小職が初めて転職しようとしたとき、大学選びも就職先選びも、選択肢の中で最も社会的に評価が高いものを辿っていただけで、自分の意思で何かを決断する(=何かを得んがために何かを捨てる)のは、人生で初めてだったのだと、恐れ慄きました。

その時の決断自体は後悔していませんし、その決断ができたからこそ、今の自分があるわけですから、とても良い経験だったと思っております。
そういう意味では、「正しい」判断をしたと言えるかもしれませんが、およそ人生の転機とは、その様なものではないかと存じます。

私などで良ければ、またいつでもご相談にのりますし、もう少し△△の世界を知りたいと言うことでしたら、業界の友人をご紹介することも可能です。
近いうちに是非、また昨日のお話を踏まえた、○○様のお気持ちをお聞かせいただけたらと思っております。

どうかお気軽にお声掛けくださいませ。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

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まぁ、ご参考ということで。