人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

久しく温めた希望を叶える。

キャリアのご相談をいろいろなお受けしていると、「かねてからこういう方向のキャリアにチャレンジしたいと考えていた。難しいのは承知だが、今から実現可能だろうか?」というタイプのお話を受けることがある。
そういった希望があることは、とても素晴らしいことだと思う(むしろ無くて悩む人の方が多いくらいだ)し、是非力になりたいと思っている。

とは言え、そういった方々に、大体次の3つの質問を申し上げることにしていて、その質問で明らかになる辺りをはっきりさせておかないと、小生がというより、採用企業側が納得されない様に感じている。
こんな感じだ。

1.「隣の芝が青く」見えているだけではないか?
当然ながら、どんな仕事も良いことばかりではない。
よもや、憧れだけで希望される方は少ないが、メディアで見聞きした情報だけでは無く、その仕事に就いている人から直接話を聞いているかどうか、が大事かと。

2.希望を叶える代わりに、何を犠牲にするのか?
もちろん犠牲は無いに越したことは無いが、失うもの無しに都合よくチャンスを得られる事は少なくて、その辺りの覚悟は必要かと。
一般的に犠牲になるのは、年収だったり勤務地だったり、というところだろうか。

3.希望を叶えたいと思うのは、なぜ今なのか?
キャリアチェンジの様な話では、若いうちに動けばまだ可能性があった、などという事もある。
それを考えれば、もっと早く動くべきだったのに、なぜ1年前でも2年前でも無く、今なのか?
ちょっと意地悪な言い方をすれば、結局今日のきょうまでアクションに至らない程度の、気持ちや憧れだけでは無いのか、という、これまた覚悟を問う話。

どうだろうか。
この3つの問いに、自信を持って答えられる人は、ぐっと少なくなる、というのが小生の体感値である。

密かに長年の夢がある様な方は、これらを問い直してみてはいかがだろうか?
まぁ、ご参考という事で。