90年代後半の就職氷河期に、いびつになった会社の人口構成を修正するための、第二新卒というカテゴリが2000年代前半に始まったが、最近はコンスタントに新卒を採用し続けている企業が多いので、このカテゴリは以前ほど大きくないと思う。
①業務が急拡大して人手が足りない
②欠員の補充
③新規領域への進出
である。
求人の背景を理解するのが大事だと考えているのは、それぞれに隠されたメッセージがあるからだ。
まず①だが、人員計画がオーバーフローする位なので、きっとドタバタな内情だろうが、とても健全な理由だと思うし、転職しても、大変なりに良い経験になるかもしれない。
ただ、健全な理由ゆえ、求人票で多用されやすい。
ハードな営業現場で死屍累々、みたいな会社・部門の求人の背景欄は、大概この手の文言なので、注意が必要だ。
次に②。
人が辞める会社であり、それを既存人員でカバーする組織設計になっていない、と厳しいツッコミをすれば、認めざるを得ない背景だが、そうじゃない会社は極々少数だし、そういうあなたも会社辞めようとしている訳じゃないですか、ということで、大人の事情を理解しつつ検討したいところ。
そして③。
これは難しい。
進出しようとしている領域の経験をあなたが持っているとして、背景としては真っ当だけれども、逆に言うと、募集企業にとっての異人種として入社することになる。
そこのカルチュラルギャップをどうとらえるのか、という点と、新領域への進出を「やっぱやーめた」となった時、あなたがどうなるのか、というところが問題だろう。
この辺は丁寧に見極めたいところだ。
まぁ、ご参考ということで。