人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「右脳思考」 読了 〜むしろガチガチの論理思考の方が少ない〜

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右脳思考

右脳思考

  • 作者:内田和成
  • 発売日: 2018/12/26
  • メディア: 単行本
 

 

 

内田氏の著作は何作か読んだことがあるので、日替りセールで推奨されたタイミングで購入。

「仮説思考」「論点思考」に続く三部作の集大成、みたいなコピーを見た記憶があり、それも購入の後押しになった気がする。

 

ビジネスの現場では忌避されがちな「カン」や「感情」の重要性を説きつつ、どうすればより良いアウトプットになるかの方法論を考察している。

入口は右脳、構成を左脳、アウトプットを右脳(人を動かす表現というような意味合い)というようなサンドイッチ構造を推奨している。

 

最近の医学研究には、右脳左脳という役割分担は幻想、という主張も見たことはあるが、そんな無粋な話は傍に置くとして。

著者が右脳思考の有用性を説けば説くほど、左脳思考の人間など、仕事の現場ではむしろ超レアケースなのではと思えてしまう。

 

元々みんな感情で動いているのだから、右脳思考を体系立てて整理する意義はあるとしても、本書の主張に取り立てて新しい要素は無いように感じる。

もちろん、新しくなければ価値がないわけではないが、「仮説思考」「論点思考」と比較すると、個人的な学びは乏しかった印象。

 

この辺は、小生が比較的人間の感情の機微に敏感な「右脳型人間」だから、そう感じたのかもしれないので、「左脳型」かもと自覚する人が読むと、また違った学びがあるかもしれない。

まぁ、ご参考ということで。