積読在庫消化。
あぁそうか、やっぱり扶桑社刊だったか。
タイトルは比較的中庸なスタンスに見えるのだが、内容は徹頭徹尾チャイナリスクの話。
著者が実際に関わった案件、最近の動向などなど。
中でも軍事技術転用を目指した中国の各大学と、その交換留学制度なんかは、あまり聞かないし、学生集めが喫緊の課題である大学の意向からも蓋をされがちなんだろうから、怖い話である。
とはいえ扶桑社だし。
善意を持って生活している中国人もたくさんいるし。
けれども、軍事的意図を持って動く勢力が、広い意味でのサプライチェーンに一人でも存在すれば、きっとその意図は実現されてしまうことだろう、というのが問題。
そう思うと、あんまり能天気ではいられないんだよね〜。
まして、今の「戦争」は目に見えないからね。
サイバーセキュリティ領域の端っこを公開資料で眺めていても、なんか起きてるな、ということはわかるからねぇ。
この辺はリアリズムの世界ですな。
終戦記念日の季節に悲しいことですが…。
まぁ、ご参考ということで。