人間到る処青山あり

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「稼ぐまちが地方を変える」 読了 〜新規事業の関係者も是非〜

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稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則 (NHK出版新書)

稼ぐまちが地方を変える 誰も言わなかった10の鉄則 (NHK出版新書)

 

 

この本は良かった。

Kindleのセールで見て、レビューが高かったのでポチった。

 

著者の木下斉氏というのは、大学生の頃から地域活性化に取り組んできた筋金入りの事業化である。

ja.wikipedia.org

 

その木下氏が、「地方創生」のエッセンスを余すところなく伝えるという内容である。

「地方創生」とカッコ書きにしてしまったのは、地域活性化の各種活動も含め、言葉は踊るけれども結局なにを目指すのかのビジョンもなく、人も動かない、という事例を小生も見聞きしていて、木下氏の現場叩き上げとでも言うべきエッセンスを読んでしまうと、人口に膾炙する地方創生も、カッコ書きのバズワードだな、と思ってしまったから。

 

それくらいインパクトのある書籍である。

地方創生に関わる人だけでなく、新規事業の関係者にも是非読んでいただきたいなと思った理由は2つある。

 

ひとつは、昨今このテーマを扱う新規事業というのが多く(上から降ってくることもある)、地域がどんな課題を抱えていて、どのような解決策があるのかを知れるからだ。

もうひとつは、木下氏が取り組んできたことと、新規事業に携わる人間が持つべき覚悟、スタンス、動き方が同じだから。

 

数人でも良いから仲間を募る。

全員の賛成を求めない。

 

自分の頭で考える。

自ら汗をかく。

 

楽しさと利益を両立させる。

10年後を見通す。

 

行政を所属企業と置き換えれば、おそらく地域活性化も新規事業も同じ。

新しいことを始めるのだから反対は必ずあるし、それを突破する方法は必ずある。

 

そういう勇気も与えられるし、覚悟も求められる一冊。

ちなみに、巻末に「まちを変える10の覚悟」という付録があるのだが、その1は、「行政に頼らない」である。

 

深く考えたい一文である。

※参考リンク

dai19761110.hatenablog.com

 

まぁ、ご参考ということで。