人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

新卒採用と新規事業は似ている

いずれも、

・会社の超長期戦略実現のために取り組むのが王道

・日本的経営の良い面ではある

・組織に新陳代謝が生まれる

・相性がある

・全てが将来の屋台骨になる訳ではない(期待すべきだがコミットはさせられない)

・去っていく者もいる

・思いもよらないスターが誕生することもある

・育つのに時間がかかる

・育てる手間もかかる

・育てる手間を誰かに押し付けるとロクなことがない

・偉い人が評価しすぎてはいけない

・評価そのものにパワーをかけ過ぎても良くない

・適度な競争環境があって良いが、既存の人材や事業と比較してはいけない

・パッとはじめて、パッとやめるものではない

・組織の持続を是とするならば、絶対に必要

・基本的に、正解はない

・(いろんな意味で)愛情が必要

まぁ、ご参考ということで。

 

何をやるか、ではなく、何をやらないか

世の中結構「捨てられない」人というのは多い。

仕事においてもそうだ。

 

「これをやろう」と決めることは、それこそ毎日だって出来るが、「これはやらない」という風に割り切るのは、結構難しい。

何故ならば、やらないことを決めると、誰かからのお願いを断ってしまうことになるし、それはその誰かとの人間関係に影響するかもしれないし、収入だって減ってしまうかもしれないからだ。

 

しかし、それが嫌でなんでも受けていると、仕事は際限なく増えていく。

収入や人間関係が広がる可能性はあるものの、それはあくまでも短期的なものでしかないと思う。

 

なんでも受けていると、結局仕事のボリュームが増え続け、納期やクオリティに支障をきたすリスクが上がる。

専門分野を定めないから、深くならず、沢山こなしているわりにソリューションの質が上がらない(こなす為にアウトソースなんかしたら、余計上がらない)。

 

そして一番怖いのは、なんでも受けてくれる人というのは、ある種「都合のいい人」「言うことを聞く人」なので、絶対にビジネスパートナーのような、対等もしくは共同の立ち位置にはなれないと思っている。

逆に、「下請け」の地位から脱したいのであれば、目先は苦しくても、得意分野を定めるべく、「やらないこと」をどんどん決めていけば良いのだと思う。

 

わかってもらえるかなぁ。

まぁ、ご参考ということで。

 

 

難しいことを、わかりやすく

こんな記事があって。

知識レベルに格差がありすぎると「普通に話しているだけ」なのに相手にとっては「バカにされている」ように感じる | Books&Apps

 

情報格差があると、力関係が発生する、とでも言えばいいだろうか。

以前、職場のブログでも書いたことがあるのだが、テクノロジーの進化は、好む人と好まない人、ついていける人とついていけない人を生み、大げさに言えば「分断」を生む。

 

今の時代というのは、それだけ分断すなわち情報格差を生みやすいということだ。

今日たまたま、「テレビは金がかかるので、ソーシャルでしか露出しない企業」の話題になったのだが、小生はテレビを全く見ず、主にネットとソーシャルで情報を仕入れているので、その企業はよく知っている一社だ。

 

一方、その場に参加していた一人は、あまりソーシャルに触れないスタンスなので、「名前は聞いたことがあるが、そこまでメジャーだとは知らなかった」という認識だった。

やはり、という印象であったが、情報格差はある種、社会進化の必然のようにも思うので、今後ますます、「わかる人」と「わからない人」、「知っている人」と「知らない人」の差は、社会の各所で、どんどん広がっていくだろう。

 

そのような認識を踏まえたうえで、いかにわかっていない人に、わかりやすい説明をするのか、という能力が、ますます大事になっていく。

実はとってもフラストレーションがたまる世界なんじゃないかと思っているのだが…。

 

まぁ、ご参考ということで。

力技がモノを言う時もある

コンサルティング、もしくはコンサルティングっぽい仕事というのは、戦略とか、戦術とか、方法論とか、どうしても「組み立て」っぽいことを考えることが多くなる。

組み立ての精度を高くして、クライアントが気持ちよく仕事ができるように、知恵を絞るのがミッションという表現だってできるので。

 

しかし時に、「策士策に溺れる」というほど賢いつもりはないのだが、「組み立て」にパワーを割きすぎて、コスト倒れ、労力過多になりそうなことがある。

マーケテイング施策を練り、ユーザー体験をデザインし、プロモーションをかけて、というものが、成果の上では、電話かけて見込み客を紹介してもらって口説くのと、あんまり変わらない、ということだってあるのだ。

 

特に最近のビジネスの流れは、「組み立て」を重視していて、ベタで単純な力技の方が、早くて安くて簡単でも、存在を忘れられやすいような気がする。

策に溺れることなく、何がもっとも最短距離で解決できるのか、というのは常に柔軟に考えておきたいものだ。

 

まぁ、ご参考ということで。

頭が固いのは、我々の方ではないのか?

縁あって、いろいろな会社の、いろいろな年代の方にお話をお聞きする機会がある。

中には大企業の創業者と、経営幹部のそれぞれとにお話をお聞きすることもある。

 

創業者や、世代的には自分たちの「上司の上司」にあたる人たちの話は、本当に面白い。

今ほどコンプライアンスにうるさくないし、日本自体のダイナミズムの問題もあるのだけれど、それにしても破天荒というか、しっちゃかめっちゃかで面白い。

 

ある創業オーナーは、経営幹部が如何に創業の事業を延命させるかを議論する中、「雇用が維持されるなら、全部捨てても構わない構わない」と言い放った。

また、某有名企業の伝説の企業内起業家は、その事業が黒字化するまで、本社に嘘の数字を申告していたそうである。

 

いずれも、「えぇっ!!」と声に出してしまうようなエピソードだし、良いか悪いかは別だが、少なくとも我々は、そこまでの「思考の振れ幅」を持っているかというと、甚だ疑問だと思うのだ。

せっかく今の時代に踏ん張っているのだから、やっぱり「思考の振れ幅」くらいは、先輩経営者よりぶっ飛んだモノを持っておきたいなと、意を新たにするのである。

 

さてさて、頭の固いのは、どちらだろうか?

まぁ、ご参考ということで。

具体的に、とにかく具体的に

就職活動、転職活動をしている人は、今日のこの記事は必読だろう。

http://www.nikkei.com/article/DGXMZO11768000X10C17A1000000/

 

新卒採用の模擬面接の模様であるが、本質は中途採用の転職活動も同じだと思う。

面接の場面では様々な質疑応答が繰り広げられるが、なんのためにやっているかといえば、お互いの「人となり」を理解するためだ。

 

たとえ成果を聞いたとしても、その会社で同じ成果が出せるとは限らなくて、結局どのような思考プロセスが背景にあるのか、事象へ向き合う姿勢を見なければ、採用側はミスマッチになりやすい。

逆にいえば、転職者の方は、その思考プロセス、姿勢を伝えなければならない。

 

伝わりやすさでいえば、それはエピソードなので、具体的なエピソードを通じて、とにかく具体的に、「人となり」を伝えていくことが重要だと思う。

まぁ、ご参考ということで。

たとえ三ヶ月であろうが、経験したことは大事にしたい

人間、環境が変われば、大なり小なりリセットされて、「学び直す」事になるものだ。

変わった環境が仮に前と似ていたとしても、目に見えない変化がたくさんあり、以前と同じ感覚で臨むと、大火傷を負うことだってある。

 

そういう意味では、常に虚心坦懐に、学び続ける姿勢が大事なのだが、さりとて、「いつも初学者」では、進歩がない。

新たな環境にまず適応する経験、その中で一定の法則を見出し、自らを変化させる経験、更に、周囲が出来ていないことを達成する経験。

 

そんなことは、たとえ三ヶ月くらいの短い期間の経験であったとしても、後々の大きな武器になっていく。

大事なことは、それらの些事を、自らの成功体験として整理をし、いつか使う武器や道具として、自分の装備品として、しまっていくことだろうと思う。

 

そして新しい環境に移った後、そこでその武器を振り回す必要はないが、自分の装備品だと何が使えるのか、道具をゼロから作っていかなければならないのか、そんなことを見極めながら、生き延びていけば良いのではないだろうか。

まぁ、ご参考ということで。