人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

危機で人は育つ

良い会社というのは、人材を育成するための様々な仕掛けを持つ。

研修然り、配属然り。

 

採用から伸びしろのある人材を狙って育てるという考え方だってある。

しかし、優秀なリーダーが引っ張る組織というのは、ポテンシャルがある人材が居ても、その能力を発揮する機会が無い。

 

中途半端なポジションでのリーダーシップは、組織全体の運営の足を引っ張ってしまうからだ。

そうなると、どんなに研修や配属で機会を提供しても、人材がその能力を発揮することはない。

 

本人や組織や制度の問題ではなく、それはある種の宿命のようなもの。

そうなると、優秀なリーダーというのは「え、こんなタイミングで?!」というところで自らの地位を退く。

 

それによって新たなリーダーが産まれ、組織全体が進化することを狙うのだ。

仮にリーダーが産まれなかったとすれば、そんな組織はいずれダメに成ってしまうし、危機にあってリーダーが産まれない組織というのは、結局のところ平時の運営を間違っている可能性も高いので、崩壊は時間の問題でしか無い。

 

これは、究極の割り切りであり、ある意味、組織運営とリーダー育成を天秤にかける、無謀なチャレンジということも出来る。

しかし、それだけの意志と覚悟がなければ、リーダーの育成というのはままならないのだ。

 

優秀なリーダーは、そのことを良く知っていると思う。

まぁ、ご参考ということで。