結論から述べるとか、エレベーターピッチとか、いろいろあるんだけれども。
小生が時々使う手を少々。
伝えたいことのうち、アピールすべきポイントで、定量的なところと、定性的なところがそれぞれあると思う。
面接でもプレゼンでも、基本は定量的なポイントをアピールするのが鉄則だ。
なぜなら意思決定をする立場の人は、定量的に評価できるところを重点的に見ているから、というのと、定性的な内容を主軸に持ってきたアピールというのは、胡散臭く聞こえるからだ。
仮に定量的な要素に自信がなかったからとしても、いきなり定性的なポイントを持ってくるとアウトだと思う。
ではどうするか?
もちろん、定量的なポイントが弱いというのは、その時点で大分不利なので、気休め程度にしかならないと思うが、そういう時は、伝えるのは定量的なアピールに留め、「定性的なアピールポイントは相手に気付かせて言わせる」 である。
実際の場面は、是非事前に練習をしていただきたいが、あえて定量的なアピールポイントに絞って伝えていると、聞いている方はそれ以外の定性的な評価点を、自分で勝手に気付いてくれる。
自分で気付いた良さというのは、こちらからアピールするより、自分で気付いたという流れ上、素直に受け入れやすいのが人間の心理。
例えばだが、「私はお客様と信頼関係を構築するのが得意です。故に毎年100%に近い営業目標を達成してきました。」といえば、聞いている方は「ふーん、信頼関係ね…。」、という程度なのだが、「私は担当期間中の5年間、必ず100%近い目標達成率でした。」とだけいうと、「なるほど、きっとこの人は真面目にちゃんと仕事に向き合う人なんだな。それでお客さんからも一応の支持があった人なんだな」と思ってくれるものではなかろうか。
まぁ、話を聞いてくれる人が、ちゃんとしている、というのが前提なんだけれども。
ちょっといやらしいテクニックであった。
まぁ、ご参考ということで。