転職マーケットにおいては、さんざんその重要性が語られている話ではあるが、改めて。
現職でどれだけ素晴らしい経験を積まれていたとしても、新しい環境での機会を求めているのであれば、もっとも見られるのが、その素晴らしい経験が新しい環境で再現可能かどうか、ということである。
先日ある外食企業のCOOにお会いしたのだが、経営の基本方針として「良いものを良い立地で提供する」という、王道を実践されてきた方であった。
その方針そのものは素晴らしいと思っているのだが、経営幹部を求めている外食企業の全てが、その王道を実践できるわけではない。
経営とは各種制約条件の中からの「選択」だと思っているので、王道が実践できれば理想だが、それができない中でどんな手を打つのか、という話が現実的にはよくあるわけで。
そうなると、経験・スキルは素晴らしくても、果たして新しい環境でそれが再現できるのか、再現が難しかったとしても、どんな形で活かしていくのか、というのが重要になる。
ある意味、スキルの再現性というのは、柔軟性そのものであるのだが、経営幹部の転職こそ、厳しくそれが求められるのではないだろうか。
まぁ、ご参考ということで。