ビジネス上の会話で、「ゆでガエル」の例えはよく出てくることと思う。
急激な変化には反応するが、緩やかなそれにはついていけず死んでしまう、という例えである。
皆さん頭では理解しているが、実際にその変化についていけているかで言うと、結構出来ていない、というのが現在の実態ではないだろうか。
例えば、新規事業開発の場面で、「ターゲットは働き盛りの会社員」と定義したとする。
企画側は、「昭和のサラリーマン」を意識していたりするものの、実際は派遣社員のエンジニアだったり、期間雇用の接客業だったりが、「働き盛りの会社員」の現実であることも。
そうなると、想定していたターゲットが実は存在してなかったり、逆に実在のターゲットに合わせると、想定外のビジネスを構築するハメになったり、ということになる。
そう、「ゆでガエル」の怖さというのは、「顧客の高齢化」などのような、既存市場の温度変化に耐えられるかどうか、だけなく、全く思いもよらない形で市場が変わっていることに、気づけないことにある。
その辺りを、長期の事業計画の中で如何に取り込むか、というところに、企画の真髄があるように思う。
まぁ、ご参考ということで。