人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

「何をやるかより、誰とやるか」か?

結構な割合で、誰とやるかが重要、という声があるのを承知で。
誰とやるかはもちろん重要、とても重要であることは小生も認識しているつもりだが、こと転職活動においては、どちらかを優先させる話だとすれば、何をやるかの方を優先するようにしている。

なぜかと言えば、職場の人間関係はとても流動的だからなのと、良い仲間に恵まれたからといって、次の転職活動に役立つキャリアになるとは限らないからだ。

流動的とは少々ズレるが、そもそも選考プロセスで感じた印象で、入社後も良い人間関係が築けるかどうかは、もう入ってみないとわからない。
そして大きな会社に入ると定期異動があるので、間違いなく人間関係に変動があるし(入社して数ヶ月で引っ張ってくれた人が異動になってしまった、という人に小生は何人も会ったことがある)、ベンチャーや中小企業に至っては、その存在に魅力を感じた当の仲間が退職してしまう、というのは結構普通に起きる。
なので、社会人経験がある程度積まれてくるとわかるのだが、良い仲間で出来る仕事の期間というのは、実はとても希少で価値がある経験で、裏を返すと「期待してもなかなか…」ということだ。

それから、転職活動にあたっては次の次を見据えた設計が大事、というのを以前書いたが、あなたが見極めるべきは、次の次に展望が開けるキャリアなのかどうか、が第一であって、仲間の良し悪しはその次だと思う(もちろん居心地の悪い職場は長く居られないので、ある程度経験を詰める長さの雰囲気の良さがあって、という前提だが)。
もっと言うと、人間関係が良くても、ビジネスで成功できるとは限らないし、転職候補先が、優秀な人材の厚みに依存するビジネスだとすると、絶え間なく優秀な人材が集まる仕組みがない限り、いずれ苦しくなると思っている。

なので、何をやるかがまず大事。
そして、誰とやるかは、限られた期間故の希少性という意味において、大事にした方が良いというのと、あなたのキャリアの成功確率を高める要因であるなら重要、ということだろうか。

ちょっと散漫で申し訳ない。
まぁ、ご参考ということで。