さてどっちが良いのか、という質問に答えは無いに決まっているのだが、独立をキャリアの選択肢に入れている方々に、小生からチェックリストを代表的にご提示しておきたい。
・考えているビジネスは、5年後、10年後も継続できるものだろうか？
→継続しないとすると（多分しないことが多いが）、新たなビジネスを作り出し続けなければならないことになる。
・独立するとすると、営業、納品、管理の全てをこなさなければならないが、それは物理的にも能力的にも可能だろうか？
→ビジネスでは、基本的に上記三つの全てが必要だが、やらなくて済むのだとしても、いつか皺寄せが来ると思っていた方が良い。
・独立、起業すると、大きなビジネスはもうできないかもしれないが、それでも良いのだろうか？
→大きな仕事には、ヒト&モノ&カネのリソースの集合が必要だが、小さな組織でそれを取りまとめるのは、ものすごく大変である。
・そのビジネスは、ハイリスクハイリターンだろうか、ミドルリスクミドルリターンだろうか？
→皆さんミドルリスクのビジネスにチャレンジしがちだが、伸びもせず潰れもせず、横ばいのまま時間が経過していく、というのは、これはこれで結構大変である。
さて、偉そうなことを申し上げたが、小生自身は独立も起業も経験は無い。
しかし、独立、起業した方々が、会社員に戻りたいという相談はそれなりに受けたことがあり、そんな方々の大枠の背景は、上記のような感じである。
独立、起業を考えられている方は、ご参考にしていただければと思うが、採用企業側にも、役に立つのではないかと勝手に思っている。
人材採用の場面で、本当に即戦力になる人を採用したい時に、業界によっては「そんな人は独立している」というパターンがある。
それでも採用しなければならない時に、上記の背景をうまくカバーしてあげることで、「雇われの身」に戻ってもいいかなぁ、という人を、お互い納得できる形でお迎えすることができるからだ。
まぁ、ご参考ということで。
