人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

キャリアの棚卸をめぐる誤解について

キャリアカウンセリングの諸々のテーマの中で、キャリアの棚卸、という話が出てくる。
結局のところ、今までやってきたことを記述するのがベースになってしまい、とにかく頑張ってたくさん書いたところで、結局自分自身があんまり納得いかない感じになってしまいやすい。

書いたことに対して、全部やったといえばやったし、出来るといえば出来るんだけれども、果たしてそれで外部の人に対して堂々と言ってしまって良いものか、出来ると言い切ってしまって良いものか、そんなところが正直な思いではないだろうか。
ところで、キャリアカウンセリングで良く出てくる言葉で、「マスト・キャン・ウィル」のバランス、という話が出てくる。

カタカナで書いてしまってなんだが、字面ではご理解いただけると思う。
棚卸という観点でキャリアを考えていくと、どうしても「キャン」か、これをやってきたので、という感じで「マスト」の議論に終始してしまいがちだ。

上記の通りあくまでバランスではあるのだが、上記二つから抜け落ちている、「ウィル」をここでじっくり考えて欲しい。
真面目な方ほど、「何がやりたいですか?」というこちらの質問に対して、「いや、経験が生きることならなんでも」という回答をしがちだが、それは「ウィル」ではない。

これまでやってきたことを踏まえて、「本当にやりたいと思うこと」こそ「ウィル」であって、それこそが、次のキャリアプランニングをリードする要素だと、個人的には考えている。
きっと考えたことが無い人に、考えろと言っても難しい要素であることは重々承知しているが、「ウィル」の無いキャリアの棚卸ほど、不毛なものは無いように感じている。

是非折をみて、あなたの「ウィル」を考えてみていただきたい。
本当に芯を捉えた「ウィル」は、あなたの心を掴んで離さないはずだ。

まぁ、ご参考ということで。