まずはリンク。
映画に仕組まれたビジネスの見えざる手 なぜ映画館にはポップコーンが売られているのか (スマートブックス)
- 作者: 谷國大輔
- 出版社/メーカー: CLAP
- 発売日: 2015/02/12
- メディア: Kindle版
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これまたKindleのレコメンドで高いレビューとともに上がってきた一冊。
ビジネスマニアとしては手に取らないわけにいかない。
映画業界の成り立ちや、その産業の裾野にある様々なプレイヤーの立ち位置や活動などを、トリビア的に紹介している本。
奥付は2015年となっているが、電子化される前の原著は多分もっと古くて、日本映画の話題でいうと「おくりびと」あたりで止まっているし、なので当然Netflixなんかの動画配信プレイヤーの動きなどについての言及はない。
小生はたまたま、業界関係者とお仕事をご一緒したことがあるので、サブタイトルのポップコーンであるとか、映画ロケの地方への経済効果や構造など、知っていたこともパラパラあったのだが、殆どの方には「へ〜」となる本だと思う。
「へ〜」となってどうするのか、というところはあるのだが(苦笑)、業界に興味のある方にとっては、十分に知識欲を満たしてくれる一冊。
著者も繰り返し述べているのだが、総合芸術としての映画産業の裾野は本当に広い。
産業政策としてはどうしても弱い分野なのだが、国際社会でのインパクト、地方創生という文脈でのインパクトは、いま一度見直されても良いのではないかと感じる。
当たり外れもあるけれど、裾野の広がり方が、何となく喜びも広がっていく感じがするのだ。
そんな要素も、これからの時代にマッチしているんじゃないか。
まぁ、ご参考ということで。