人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

KPIを「発見」する

経営企画という職種がある。
職務範囲が会社や状況によってバラツキがあり、「良い人がなかなか採用できない」もしくは「聞いていた話と違う」というような、ミスマッチになりやすい印象がある。

経営企画系の職種で、小生がお引き合わせをするときに留意しているのは、職務内容の中身もそうなのだが、KPI(key performance indicator)を「管理」する仕事なのか、「発見」する仕事なのか、という視点である。
とはいえこれは愚問で、今日日KPIを管理するだけの人材など、コストを掛けて採用するわけは無いので、求められているのは、KPIを「発見」できる人材ではないかと考えている。

では、KPIの発見とは、どのようなことを申し上げたいのかというと、その事業の中核を担う、外せない要素を、新たに見出すということである。
これはもKPIを日本語に置き換えたに等しいのだが、どんなビジネスも、課題が無いものは存在しない。

また、当初KPIとしていたものが、事業や環境の変化の中で、重要ではなくなることがある。
そんな場面場面で、ゼロベースで事業に向き合い、顧客やオペレーションを整理し、今まさに注目すべき事業の要諦を、整理し直すのが、ここでいうKPIの「発見」である。

これは、事業というダイナミックな事象から、その本質・法則を見出すという、結構大変なプロセスなので、誰もが経験し、誰でもできるという類のものではないのだが、発見できたときの喜び(実際にはトライアンドエラーだが)は、もう仕事が病み付きになる位、大きいものである。
経営企画系職種では、そんなことができる人が、求められているような気がする。

まぁ、ご参考ということで。