人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

外で通用するキャリア、通用しないキャリア

今朝の日経で、中京地区の行政が、就職氷河期に採用難だった年代の人材を、中途採用するという記事が出ていた。

記事上では30代の人材を、という風になっていたが、就職氷河期に苦戦した人材は、小生も含め、もはやアラフォーである。

 

まさにその当事者として思うのが、そこで地域の行政に採用されたとして、果たして自分が何ができるのか、という話である。

地域行政の仕事であれば、地元との繋がりであるとか、関係法令の理解、内部調整などなど、それなりの期間、実務を経験しなければ出来ない仕事が殆どではないかと思う。

 

そんな中で、ずっと民間で働いていた人間が、ぱっと入ってそれなりの充実感を得られる仕事を、と言うのは、相当難易度が高いのではないかと思う。

情報セキュリティとか、時々専門分野で募集されるような職種であれば、また別なのかもしれないが・・・。

 

何が言いたいかというと、それなりに社会人経験を積めば積むほど、長く居なければ経験できないキャリア、言い換えれば、外で通用しないキャリアが多くなっていくはず、ということ。

もちろん職種や業界、分野によっては、外でも通用するキャリアもあるけれど、実際のところは、そこまで汎用的なものは限られるはず。

 

よく、潰しが効かないキャリアを嘆く向きもあるが、世の中の大半の仕事がそんなもので、潰しが効くほうが珍しい、というのが実際だろう。

むしろ潰しが効くキャリアというのは、特定の状況下で必要とされるものだったりするので、案外短命であることが多い。

 

なので、「どこでも通用する人材になれるように頑張る」というようなキャリア設計は、よくよく慎重になったほうが良いと考えている。

まぁ、ご参考ということで。