今日たまたまこんな記事を目にして、とても興味が惹かれるものがあった。
小生、そんなにサッカーに詳しい訳ではなく、この記事の真偽を判別できる訳ではないが、自分自身が色々転職してきたり、色々な転職相談に乗る中で感じるのだが、日本の会社というのは、存外職務ごとのベーシックなセオリーを軽視しているというか、そもそも知らない会社が多いように思う。
転職された方が、新天地で苦労される話のパターンに、その職務のプロとして入社したにもかかわらず、「うちの業界は特別だから」と言われたり、「◯◯さんはまだウチの会社の事をよく分かってないから」という名目のもとに、自分の提案が明らかに曲げられるとか、取り合ってもらえない、というものがある。
日本の会社というのは、総合職がジョブローテーションで色々な職務に就いていて、その仕事のプロじゃない人が、その人の頑張りで切り盛りしているという場面が起こりうる。
そうなると、その場その場のスーパーマン的な活躍に依存する一方、経験者からすれば、鉄則のセオリーをすっ飛ばしてしまっている、という状況になってしまうことがある。
そんなシチュエーションを見聞きしてきたので、きっと冒頭の記事に惹かれたのではないかと思う。
さて、そんな話を踏まえて。
転職者として新しい会社に入った際に、やはりプロとしてはあり得ない実態で運用している現場に遭遇してしまう場面があると思う。
そこで「あり得ない!」と騒ぐのは簡単だ。
しかし現場の方々は、これまで自分なりに何とかして来た自負もある。
そこでストレートに騒いでも、軋轢を生むだけだ。
なのでやはりプロとして呼ばれた立場としては、現状をしっかり受け止めつつも、あたかもコンサルティングをするかのように、丁寧にセオリーを浸透させていく動き方が求められる。
そんな動きの中で、徐々に理解者も増え、「やっぱり◯◯さん流石だよね」という評価を勝ち得て、次のステップに進むことができる。
たとえ大企業に転職したとしても、案外その職務のプロというのは少ないので、そこで感情的に反応するより、むしろプロとして、暖かく提言していくような、大人の対応をされることをお勧めしたい。
まぁ、ご参考ということで。