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人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

長く働くということ

自分でも言及したことがあるし、多くの人も最近仰っていることだが、健康長寿と社会保険制度の限界とが相まって、生涯現役で働く、というテーマがある。

小生もそのつもりで日々仕事をこなしているのだが、最近引退を表明された大先輩のお話や、現役のシニアの方々を観察していて思うところをいくつか。

 

一つは、大先輩のお話をお伺いしていて冷静に感じるのは、今の感覚の延長で60歳や65歳を捉えてはいけないのだろう、ということ。

大先輩のお一人は端的に、「現役の延長で仕事をしていたら、寿命が縮まる」とおっしゃっていた。

 

なるほどそうかもしれない。

鉄筋コンクリートだって耐用年数55年なのだから、どんなに医療技術が進歩しても、生身の人間にはガタがくる。

 

冷静に振り返れば、20代と30代だって違うわけで、ましてやである。

現役を続けるためには、若い頃からの節制が必要だし、節制をするためには、ストレスフリーな状態が必要で、かえって働きすぎてはいけないのかもしれないし。

 

もう一つは、やはり能力が陳腐化するということである。

単純な情報やツールの類は、限りなく無料ですぐ手に入る流れは止められないし、仕事の進め方のスタンダードは、より若い世代に主導権を握られていく。

 

それこそ、対面での会話から手紙、電話、メール、チャットへと移っていったように、その流れについていけないと、旧態然とした範疇でしか、仕事ができなくなってしまう。

そこはやはり、本人の適応力がモノを言う。

 

そんなこんなを考えると、体力的に限界がありながらも、社会変化に対応し、一定の付加価値を生み出し続けると言うのは、一朝一夕に出来るものではない、ということがわかる。

仕事に尋常ではない情熱を燃やした、多くの偉大な先輩が、まだまだお若いのに引退されていることに、我々は謙虚に学ばなければならないのではないか。

 

まぁ、ご参考ということで。