ある本で言及されていて、武道家としては読まないわけにいかない。
いや、前から知ってはいたんだが、師匠が「弓道は向かい合って放つなら武道だが、的に向かって放つのでは武道ではない」との賜ったことがあり(暴言)、ちょっと後回しになってたんだよね。
で、なかなかに面白い本ではあった。
戦前の日本に訪れたドイツ人哲学研究者が、禅的な理解を得るために弓道を学び、その体験を整理したもの。
評価が難しいところなのが、ついた師匠の教えがおそらく現代弓道の主流ではなさそうに感じるところ。
実際、禅宗の影響が強そうではある教えなのだが。
しかしその不可解な体験を、四苦八苦しながら乗り越え、我が事としていくプロセスはなかなか興味深い。
日本人として、武道をやってきた人間としては少しわかるんだが、おそらくげんだいの多くの日本人には、著者と同じくらい遠い世界なんじゃないかと思う。
とはいえ、沢庵和尚とか柳生宗矩とかと共通する内容もあるので、折を見て読み返したい。
まぁ、ご参考ということで。
