何かと話題だったので。
まず、ここに働きながら年間150冊読むオジサンが存在するし、もっと読む人を何人も知っているので、本書のタイトルの命題は偽である。
作者はそんなことは百も承知で、出版社(エージェント?)と協議の上、売れそうなタイトルとしてこういうことになったのだと思う。
で、本書はタイトルの命題を科学的に掘り下げるのではなくて、日本人の働き方と読書の歴史(近代史)を紐解いていく。
で、ベストセラーをピックアップしながら、行きすぎた自己啓発ブームのなれの果ての問題を明らかにするのは良いとして、結論としては日本人の息苦しい働き方が本を読めなくしているという、浅い結論で着地する。
浅い。
労働研究なんて山ほどあるのに、一個人としてのフィーリングをもとに問題提起して結論が着地できず、自己防衛の丁寧語が溢れている感じが好きでない。
冒頭に戻るが、それでも読んでいる人がいる以上、問題提起すら崩れてしまうというのに。
ベストセラーを追いながら、自己啓発で読者を煽りすぎたが故に、誰も読まなくなった仮説とか、そんな展開で構成すれば、もう少し価値ある内容になったと思うんだが。
久しぶりにイマイチな本を読んでしまった。
まぁ、ご参考ということで。
