人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

だから俺たちは柔術をする

 

と、タイトルのように思ったわけでもないけれど。

近所の本屋でたまたま目にして、思わず買う。

 

「たまたま」と言いつつ、ハヤカワ文庫のコーナーに寄って物色するのは割とマニアックな気がする。

さて。

 

映画は観たことがある。

なかなかインパクトのある映画だが、やっぱりブラッドピットのカッコよさが印象的である。

 

しかし、公開から26年経過し、改めて読んでみようと思ったのは、ファイトクラブに集う男たちの心理というのは、ブラジリアン柔術道場に通う人たちと同じなのでは、と考えたからである。

子供の頃から誰かの期待に沿うように合わせて生き、本当に欲しいのかどうかわからないモノを買い、なんの為かわからない仕事をする。

 

そんな日々から脱するべく、ブラジリアン柔術道場で夜な夜な取っ組み合いをし、怪我を抱えながらも通い続ける。

そういうことなのか?

 

いや、そこまで高尚ではないけれど、そういう要素はあるのかもしれない。

合気道は丁寧に技を探求するものなので、あれはあれで素晴らしいのだが、取っ組み合いとはちょっと違う。

 

持てる知識と技術を駆使して無心に取っ組み合いをする。

道場にいる間は、普段のしがらみからは自由。

 

ただ、強いか弱いか。

それ以上でもそれ以下でもなく、ただそれだけ。

 

作品に関しては、ちょっと露悪的な表現が多くて、特に食べ物に何かを入れるシーンとかは受け入れられないけれど、読み終わってすぐ売り飛ばすには惜しい、ちょっと考えさせられる作品であった。

まぁ、ご参考ということで。