Kindle Unlimited渉猟。
著者の本は何冊か読んでいる。
謎の人という印象。
やたら世の中のことに詳しく幅広いが、リアリストで信頼のおける主張をする。
どういう人生を送ったらこんな本が書けるようになるのか、という疑問は前々から思っていたのだが、たまたま Unlimitedで見つけて、レビューも高いので読んでしまった著者の青春の記録である。
なるほど、と種明かしをされた印象はある。
裸一貫で編集兼ライターの仕事を始め、興味の向くままノンフィクションの世界で生き、出版バブルを経て宝島(?)の編集長としてオウム真理教特集のシリーズを仕切る。
そして…という内容なのだが、2002年に小説家としてデビューした時には、もう結構なキャリアを積んでいたんだなと。
そして彼のリアリストっぽいスタイルは、そういう経験で世の中を見て、書いてきたからなんだなと。
そういう人が書く文章は面白い。
青春の記録を読んでも、なんとも思えない人はたくさんいるが、やたらと面白い。
ますます著者の本を読みたいと思った。
まぁ、ご参考ということで。