人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

読者が求めるもの

Kindle unlimited渉猟。

 

確かこの本はライフネットの出口さんもお勧めしていたのではなかったか。

研究者である著者による上海という都市の歴史が語られる前半部分。

 

そして著者個人の上海体験の小歴史が後半部分。

Amazonのレビューは割れていて、悪いレビューの大半が著者が「親中・反日」であるというものだったかと思うが、後半部分は特にそういう人たちの反発を買うのかなとも思う。

 

奥さん上海の人だから、著者のスタンスも難しいのかもしれないが、個人的には「親中・反日」がどうこうよりも、「長いな」という印象が強い本であった。

書いた通り前半後半に別れているので、二冊分の冗長さがある上に、どちらも単体では読み物としての力が弱い印象なのである。

 

結局、歴史を知りたい人には後半は不要だし、身近な生活史を知りたいという人には前半が退屈。

難しいもんだねぇ。

 

まぁ、ご参考ということで。