うーむ。
立て続けに途中で挫折する本が二冊。
「ハドリアヌス帝の回想」はライフネットの出口さんが推奨していた一冊。
タイトルからてっきり、マルクス・アウレリウスの自省録のような本かと思っていたら、回想録の体をとった創作であることがわかり、心が折れかかる。
解説を読んで相当な取材と執念で書き上げられたものと知り、塩野七生作品みたいなものかと思って読み出すものの、延々と続く独白に飽きを感じ出した頃、「無重力の宇宙に浮かぶ〇〇」という表現を目にし、ガリレオやニュートンよりはるか昔の人がこんなこと回想するわけがないと思ってしまい、完全に折れた。
いや現代人が書いたフィクションなのはわかりきってるんだけどさ、引っ掛かりがいくつかあると、よほど面白くないと前に進めないんだよね。
残念でした…。
もう一冊は「読んでなかったのかよ」というほどの名作。
はい、司馬遼太郎作品は苦手で読んでませんでした。
Kindle Unlimitedだから読んでみるかと思ったのだが、やっぱり苦手。
何が苦手というと、背景・周辺描写が多いのがまず苦手。
長いな、周りくどいなと思ってしまう。
まずリズムが合わないんだと思う。
そして、背景・周辺描写でたっぷり蘊蓄が語られ、リアリティが高まっていくんだけど、結局登場人物の会話など、創作は創作なので、そのギャップに違和感がある。
ほら、井上靖とかは創作部分が割とあっさりしているし、吉村昭は蘊蓄があっさりしてるじゃない?(やや適当)
そこがな〜やっぱりダメだな〜。
読書は無理しない、ということで途中で断念。
まぁ、ご参考ということで。