鳥の本数珠繋ぎ。
前に読んだ「鳥ってすごい」に何度か参照されていて、まぁ川上先生だから読むかと買った一冊。
フラッと入ってこれが置いてある近所の本屋がすごい。
それはともかく。
大人に向けた、鳥類学者による恐竜についてのエッセイのような考察集。
これだけ書いて、こんな本、誰が読むんだろうとちょっと疑問に思う。
バードウォッチャーで川上先生の本が好きな人?
まぁ小生もそうだが、そんな人が何万人もいるんだろうか。
しかも鳥ではなく恐竜の本だし。
恐竜好きな子供がいる親が、会話のネタに読むには良いと思うが、そんな親がこの本に辿り着くことはなかなかなさそうである。
そんなわけで、誰が読むんだろうと不思議になるのだが、とても面白い本。
現代の鳥類研究の知見から、骨格と羽跡しかない恐竜の生態を推察するというもの。
妄想と言えば妄想ではあるけれど、鳥類学者の妄想はちゃんとした学術的知見に基づいた仮説でもある。
そしてその仮説には十分な説得力があり、それが面白いのだ。
恐竜がもたらす生態系への影響とか、考えたこともなかったし、白い恐竜は居たのか、夜行性の恐竜は、子育てはしたのか、鳴き声は、といった話題を、鳥類を援用しながら考えていく、とても高度で知的な営みなのである。
昔恐竜が大好きだった、元子供達にもおすすめしたい。
最新の知見も得られるし。
まぁ、ご参考ということで。
