人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

不合理な意思決定

ふと新規事業のコンサル時代を思い出す。

普段の仕事が色んな意味でタイトだから、ふと気がつくと息が詰まっていたのかもしれない。

 

もう5年以上前になるが、色々な会社の新規事業開発の場面にご一緒させていただいた。

イデア発掘の段階から、事業をたたむところまで、それはもう色々と。

 

その中の学びの大きい一つが、新規事業は不合理な意思決定の元に生み出されるということ。

新規事業を生み出す会社が不合理、アホだという意味では決してない。

 

やったことがないこと、まだ世の中にないことをやるかどうか、それを合理的に考えたら普通はやらないのである。

しかしそれだけでは事業や組織のダイナミズムは枯渇してしまうので、意図して、あるいは意図せざる形で不合理な意思決定ができる枠組みを残している会社だけが、新規事業を生み出すことができる。

 

既存業務をとことん突き詰めるだけでは息が詰まる。

いや、長期的には市場から本当に息の根を止められる。

 

そのことを踏まえて、日々の仕事に取り組みたいもの。

まぁ、ご参考ということで。