人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

教科書で感動する

積読在庫消化。

 

ま、「強化書」ってタイトルなんだけどね。

広くコミュニケーション能力までも(一部?)包含した読解力の重要性を語りつつ、佐藤氏が中学生に特別講義を行った内容を編集・記載したもの。

 

あのねー、正直言うと感動してちょっと泣きそうになりました(笑)。

塩狩峠」という文学作品を題材にするんだが、その読解を通じて語られる人間に対する深い洞察、プロテスタントとしての峻厳な道徳律、そして佐藤氏の若い世代への真摯な向き合い方。

 

そういうのがちょっとグッとくるのである。

「おぉ、この人は本気だ」そんな静かな迫力に、背筋が伸びる感じがする。

 

娘も読んで感動してくれないかなぁと思って中古の紙の本を買い直してしまった。

文学に対する扉も開いてくれる本ではあると思うので、読書を習慣とするひとであれば、一度読んでも損はないように思う。

 

まぁ、ご参考ということで。