格闘技研究。
これで何が見たかったかというと、ヘンリー・エイキンスというブラジリアン柔術の先生のインタビューと解説。
ヒクソン・グレイシー直系の隠されたテクニックというのが謳い文句で、なんとなくSNSで見聞きはしていたものの、興味があったので近所の本屋で買ったのである(今時こんな雑誌を置いてある小さな本屋も偉いが、それはまた別の話)。
「コネクション」と「ウェイトディストリビューション」ということになっているが、本書で解説されているのは抑え込みの時に体重を乗せるテクニック。
これだけが技術の全てではないし、青帯ごときが断ずるのは愚かさの極みであると承知の上だが、これだったら七帝柔道出身の小生の先生は常識のように教えてくれる話だったりする。
で、ふと思うのだが、これってブラジリアン柔術のルールの問題だと思うんだよね。
ブラジリアン柔術って、何秒抑え込んでもポイントにならなくて、早く締めなり極めなりフィニッシュに持っていくことが要求される。
いや下手をすると、抑え込まずにポイントになるポジションをくるくると移動することで大量得点を狙う戦術だって取り得る。
そうなると、しっかりと抑え込むインセンティブが無いよね。
なので、あんまり練習しない。
で、柔道の人に抑え込まれると逃げられなかったりするし、改めて「コネクション」と「ウェイトディストリビューション」とか言われると、「おぉ!」ってなるのかなぁと。
で、結局は極真の松井館長の言葉に戻る。
「各流派それぞれが考える『実戦』の形があるのだ」と。
まぁ、ご参考ということで。