積読在庫消化(いよいよ終わりが見えてきた)。
いやー、大河小説三冊一気読み。
宮城谷昌光氏の作品は初めて読むし、新聞小説も初めてだったのかしら。
選んだ本が悪いのか、こういう作風なのかわからないが、正直面白いのかどうか、よくわからない、というのが読後感であった。
過去の歴史資料を膨大に読み込み、多面的に分析して大河小説に仕立て上げる。
登場人物も膨大だし、エピソードも膨大。
作家の仕事は、その間を埋める人物造形や心情表現ということになるのだろうが、膨大な登場人物とエピソードを展開していくことが主となり、作家の仕事を味わい尽くすところまで深まらない。
一介の中年地方役人(しかも同い年!)が十数年で天下人になるストーリーだから、史実そのものが面白いに決まっている。
それを順に追いながら、ちょっと創作が混じっていくという感じに、小説として面白いのか?という疑問を感じた次第で。
いや、面白いんだよ。
面白いんだけどさぁ…どうだろう、他の小説も読むのかなぁ。
まぁ、ご参考ということで。