積読在庫消化。
70年代前半に出版され、その後も読まれ続けているという本。
大企業潜入ルポのはしりだね。
当時の工場労働がいかに過酷で非人間的か、ということを訴えかける内容になっている。
効率を追求しつつ増大する需要に応えようとする現場は大変なのであるが、当時のトヨタ自動車は確かに大変だったと思うが、どこのメーカーも大なり小なり、という状況だったのではないか。
まぁでも、労働災害そのものはトータルでは減っているのだろうし、良い時代になったなぁと思う。
※参考
https://osh-management.com/consultant/information/industrial-accident/#gsc.tab=0
物理的な災害が減った一方、メンタルを病む人が増えたり、といったことはあるけれど。
非人間的なラインといえば、某大手製パンメーカーがあるけれど、事故で死んだりということは滅多にないだろう。
まぁ、増補版のおまけに書いてある通り、期間工のさらに下の存在である派遣労働者が発生してしまったという問題はあるのだけれど。
小生は著者ほど左に振り切るスタンスではないのだが、この辺りの課題意識が今も読み継がれる理由なんだろうと理解した。
いやぁ、良い時代になりましたよ、ほんと。
まぁ、ご参考ということで。