人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

想いはどこに向いているか

ふと思い出したので備忘的に記す。

新規事業開発において、担当者のモチベーションはかなり重要である。

 

まぁ経営トップのモチベーションも同じかそれ以上に大事なのだが、それは傍に置いておく。

で、担当者のモチベーション、すなわち新規事業に対する想いが大事なのだが、これが難しい。

 

何が難しいかというと、事業に対する想いというのをズレて解釈する人がボチボチ多いからである。

世界一のラーメン屋を作ろうという新規事業案があったとする。

 

正しい思考は、どうやったら世界一愛されるラーメン屋を作れるか、世界中に受け入れられるラーメンや顧客体験とは何か、世界一のラーメン屋事業を通じて社会にどのように貢献したいのか、である。

しかし、ズレた解釈の人は「私が考える世界一のラーメンはこれだ」というパターンになりがちなのである。

 

ズレた解釈の人は、世界一愛されるラーメンとは何かを導き出すために、顧客インタビューや競合調査をアドバイスしても腰が重い。

自分が考える「世界一のラーメン」が否定されるのが怖いからだ。

 

ズレている人の何がズレているのか。

ドラッカー的表現で言えば、成果に焦点を当てていないのである。

 

アウトプット、成果として何を求められていて、どういう状態を成功と定義するか、がズレている(というか考えていないことが多い)。

で、この思考は普段の仕事ぶりを見ていればわかる。

 

頑張っているのは認めないわけではないが、成果が伴わない。

冷静に観察すると、自分が気持ちいいと思う仕事をやってる人、いるでしょう?

 

そういう人は、割と頑張れるので、熱い想いを持っているように見え、往々にして新規事業開発の担当を任せてもいいかな、となるんだけれども、結局はズレてることが多いんだよね…。

人選や想いというものの取り扱いは難しいのですよ…。

 

まぁ、ご参考ということで。