積読在庫消化。
姉に薦められて購入してからはや数年。
積読というのは恐ろしいものであるのだが、本書ももはや発刊から8年近く経ってしまった。
警察庁のキャリアだった著者が危機管理について語った本。
東日本大震災であるとか第二次世界大戦も含め、内外の事例分析をもとに、何をすべきで何をすべきで無いかを解説してくれる。
なんというか、兵站(=ロジスティクス)の考え方とも似ているな、という気はする。
なんとなく戦闘の最前線しか目に入らないんだけれども、武器弾薬を前線まで運ぶことや、そもそも大量に製造できるようにしておくことも含めて戦略だし、万が一敵の攻撃にあってもなんとかするのが危機管理。
これがさ、思ったよりリソースを食うというか、「え、そんなに要るの?」というくらいヒト・モノ・カネが必要になるので、直感的には従いにくいんだよね、きっと。
特に「MOTTAINAI」精神が染み付いている日本人にはなかなかマッチしなくて、だから戦争負けちゃったんじゃないの、なんて考えてしまったり。
そこが戦略・ロジスティクス思考を実践する難しさなんじゃないかなぁ。
いま仕事をしていて、なんでこんなふうになっちゃったんだっけ、といった場面を捌いたり振り返ったりしてみても、やっぱり余裕がないんだよね、色々。
じっくり考えたり組み立てたりしていれば、変なことにはならないんだけど、みんなあれもこれも同時並行させながらタスクをこなしているので、やっぱりアラが出てしまう。
いや、同時並行でタスク処理って、危機管理上一番やっちゃいかんやつだなぁ・・・。
はて、どうしたものか。
まぁ、ご参考ということで。