人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

コンサルから事業会社へ その2

事業会社側で新規事業に取り組むようになって、コンサル時代と違いを感じることの一つが、人材の話である。

事業と人材の話が一体不可分となって分かち難いところがなかなかなのである。

 

コンサル時代も、それっぽい事業提案をして、あとはそれやったらいいじゃないですか、というスタンスではなく、社内から新しい事業を生み出すことで、人材育成と持続的な事業成長を本筋と置いていたので、人材育成を蔑ろにしていたわけではないのだ。

しかし、事業会社の中の人になってしまうと、「じゃあ誰にやらせる・・・?いや〜・・・(以下自粛)」だし、呼吸を整えて考え直し、成功しても失敗しても人材育成には重要と理解していても、それを任せようかという具体的な顔を思い浮かべると、果たしてその本人が経験を経験として正しく受け止めてくれるだろうか、と不安になってしまう。

 

さらに言うと、彼・彼女こそ、こういう新規事業を任せたい、というキーマンは大体忙しい。

今の仕事を引き剥がすことなどとても考えられない。

 

いや、経営上のリスクになるくらい剥がせない、というのが本音だったりする。

人と事業がくっついちゃってるんだよね。

 

超優良大企業なら人が余っているのかもしれないけれど、優秀な人材に役割が集中し、一体不可分というか、剥がせないという実態が、殆どの事業会社なんだろうなぁと。

そういう人こそ新規事業を任せなければ、とコンサル時代は言っていたんだけどね(苦笑)。

 

いや、ほんと難しいですわ。

まぁ、ご参考ということで。