人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

金融娯楽小説

積読在庫からこんな本を読む。

 

著者は金融関連のエッセイを得意とした文筆家で、ブログ含めてよく読む作家の一人。

しかし小説ははじめて。

 

2001年頃の香港を舞台に、タックスヘイブンとか謎の資金の行方とか、ま、サスペンス、ミステリーといった感じだろうか。

ストーリーと併せて、あまり知られることのない国際金融の豆知識がこれでもかと撒き散らしてあり、それなりに長い。

 

トリビア満載なので「へー」と思いながら、長くても楽しめる作品。

しかしながら、金融の世界を舞台にしている小説で、現在から20年の隔たりは大きい。

 

規制当局の動向や法律改正、新たなサービス、テクノロジーの登場は、小説の時代とは様変わりした地点まで現在を押し上げている。

本書の情報やテクニックが、今どうなっているのか、不勉強なのでわからないのだが、そんな隔たりを大きく感じるのであった。

 

まぁ、ご参考ということで。