積読在庫をひたすら消化。
数学の難問、ポアンカレ予想を解いたロシア人数学者と、その周辺人物を追ったドキュメンタリー。
テレビ番組の文書化なんだろうと思う(番組を見てないので想像)。
ポアンカレ予想の解説については、理解しようとする意思のある人間には理解できる平易なものがあるけれど、本書の焦点は数学者たちにあると感じた。
実際にポアンカレ予想を解いたロシア人数学者は、その栄誉を讃えるフィールズ賞の授賞式に現れない。
ノーベル賞を超える栄誉と言われるその式に。
その後、周囲と一切の連絡を断ち、森できのこ狩りを楽しみながら別の難問に取り組んでいるという噂だけがある。
取材班はその数学者に会いにいくところから始め、ポアンカレ予想に関わった多くの数学者に取材を重ねる
皆、天才である。
普通の人には理解も及ばない程の天才。
彼らの言葉、振る舞いを知るにつけ、宇宙の謎に匹敵する謎の存在だと感じてしまう。
ちょっと笑える話ではあるが、人間にはそれだけの奥行きがあるってことだなぁと。
まぁ、ご参考ということで。