人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

宝の山か、ゴミの山か

本を読んだり、漫画を読んだり、それも年間三桁を超える量を実践していると、なんとなく茫洋とした気分になる。

我々は平和と進歩の70年を享受してきたから、本や漫画のコンテンツは一生かけても世の中の数%に到達できないくらい膨大な蓄積がある。

 

世界中で増え続ける膨大なコンテンツの中で、自分のアンテナに引っかかったり、評判が良かったりしたものを片っ端から読める。

読んでも読んでもなくならない。

 

しかしその中で、一生思い出に残るような、人生を変えるような(大袈裟?)本にはなかなか出会えない。

無人島に一冊持っていくとしたらどれですか?」という質問に答えられないのである。

 

まぁ、答えられなきゃいけないのか、という問題はあるとしても、大量のコンテンツにさらされているにもかかわらず、刺さりが浅いというか、消費しているだけのような感覚を持っている。

そこで思うのだ。

 

かつてであれば「人生を変えるような一冊」に頻繁に出会っているにもかかわらず、次から次へとそれを超える本が出てきてしまっているのか?(それによってこちらの感覚が麻痺してしまっているのか?)

それとも、依然としてコンテンツは増え続けているけれども、ゴミの山を大量生産しているだけで、本当に良い本は昔と変わらず極めてレアなのか?

 

どちらもありそうな気がしている。

今年読んだ「ファクトフルネス」のノリで行けば前者だろうか。

 

小生はひたすら青い鳥を探しているのだろうか?

折に触れてまた読みたいという本を、何冊かキープしておきたいだけなんだけどね…。

 

まぁ、ご参考ということで。