Kindle日替りセールでこんな本を買って読む。
ランニングのスピードアップには減量が必要なのだが、既に標準体重なのと酒飲み&食いしん坊の報いでどうしても体重が減らない。
というか時折にドカ食いをしてしまうのである。
サンマーク出版というのが若干気になるのだが、タイトルも気になり、救いを求める気持ちで(笑)拝読。
著者たちは動物の研究者で、発端はバッタの研究から。
動物たちはどのように食べ物を選んでいて、バランスの悪い食事にならないのはなぜなのか?
人間が肥満や生活習慣病にならないようにするには、色々な食事の工夫が必要なのに、動物は自然にできてしまうというのは確かに不思議である。
まぁもちろん人間の作り上げた現代社会の構造に問題があるのだろうけれど、というのは本書の後半を使って滔々と述べられる。
で、昆虫や動物の研究成果なのだけれど、これがびっくり。
生物というのは基本的に、タンパク質を一定量摂取できるまで食べ続けるようにできているらしい。
で、食物は脂質・糖質・タンパク質のバランスで構成されているわけだが、低タンパク質の食料を取っていると「タンパク質が一定量になるまで」だから、過剰に食べ過ぎて肥満になる。
一方、高タンパク質低脂質の食料を取っていると、早々に満足して、結果的にカロリー不足で痩せていく。
とはいえ特定の物質に偏りすぎて良いことはないし、糖質を絶っていると、どこかで猛烈に食べたくなるものらしい。
そして面白いのが、高タンパク食の個体は多く子孫を残すが短命で、そうじゃないやや肥満の個体は子孫は少ないが長寿という傾向。
なんだそりゃと(笑)。
大変興味深く読ませてもらったが、後半は食品産業を割と薄っぺらいロジックで批判しているあたりがやや残念。
結局はバランスの取れた加工度が低い食事を取れ、というありきたりの結論なのだが、それは本書が悪いわけではないのでまぁ良しとしたい。
とりあえず一日の早い段階で高タンパク質の食事を固めてみようかしら。
まぁ、ご参考ということで。