続けて「学びのきほん」繋がりで積読在庫からこんな本を読む。
これは危険な本であった。
ライトなふりして毒が強い。
まず小学校の国語の教科書を取り上げ、そこでは読み方をどう教えているかをザッとレビューする。
それは納得の内容なのだが、だんだんその先に進んでいく。
次に、その「読み方」では読めない文章をどう受け止めるか、そして読めるけれども学校では読ませてくれない文章とどう向き合うか、という展開になる。
学校は所詮学校教育を行う装置であって、その装置には目的がある。
その目的を超えた文章と対峙した時、一人の人間として、なにを考えるのか。
必然的に考えることを求められ、考えることによって自らが変化せざるを得ないという相互浸透性。
この思想そのものが、ある意味学校教育の枠組みからはみ出した危険な思想だし、その例示される本たちも相当危険。
だって音読して電波には乗せられないものだからね。
いやぁ、参ったなぁ。
高橋源一郎さん、流石です。
社会をちょっと斜めから見ていて、刺激に飢えている人には是非お勧めしたい。
まぁ、ご参考ということで。