人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

物語に浸る

先日訪れた誠品生活日本橋の書店。

http://www.eslitespectrum.jp/

 

思わず何かを買わねばということで、以前から気になっていた本書を手にして、少し時間をかけて読む。

 

文庫の小説を買って読むなんていうのは何時以来だろう。

ビジネス書、ノンフィクションが良く読むジャンルであり、ここ数年は専ら電子書籍に依存していたので。

 

本書については多くの人がレビューを書いているので、小生が敢えて書く必要はなかろう。

しかしそれにしても、とても良い読書体験であった。

 

実在の人物を登場させて、その記録の残っていないことを逆手に取り、「ひょっとしたらこんなことがあったんじゃないか」「いや、こんな風だったらもっとワクワクする」という作者の創作が思う存分展開され、読者はひたすらその物語に浸っていることができる。

そうか、小説ってこんなふうに楽しむんだったなと。

 

いや、それだけ良い小説だったということなんだけどね。

まぁ、ご参考ということで。