人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

けなしたら台無し

人を誉めるのは難しい。

ちょっと前のエントリーでも書いたけど、やっぱり本人が誉めて欲しいところ、意識して頑張っているところに気づいて誉めてあげないと、嬉しくないからね。

 

誉めることによって嬉しくなり、それによってもっと頑張って成長するようになるとか、こちらが好感を持たれて何らかの見返りを得られるとか、最終目標はどちらでも良いとしても、やっぱり嬉しがらせなければならない。

そういう、相手が認めて欲しいところというのは、普段から相手を観察し、色々な切り口で会話していかないと見えてこない。

 

同僚であれば、どんなタイプの仕事に勢い良く取り組んでいるのか、どんな時に笑っているのか、そんなことにヒントを見出し、そこら辺を活かせる仕事にまた取り組んでもらう。

「いやいや、そんなアサインばかりやってたら、いつまでも得意なことばかりで苦手の克服ができるようにならないじゃないか」という声が聞こえてきそうである。

 

が、苦手な部分を振り返るのは半年に一回くらいで良いんじゃないか。

結局本人が本気で克服する気がなければ苦手は治らないので、日頃からほじくり返すものではないと思う。

 

それに、一生懸命相手の良いところを観察し、誉めてやる気を出してもらって、得意を生かすアサインメントをしていても、「でも、ここが出来てないよね」と言ってしまったら、一気にモチベーションは地を這うことになる。

「あぁ、やっぱり自分は出来ていないんだなぁ」と思ったら、得意分野の「尖り」も削れてしまうと考えている。

 

子供はね、社会に出るために、出来ていないことを克服しなきゃいけないところはあると思うし、それを最低限のラインででも仕上げておくのは親の責任だと思う。

それで、出来てないことを叱りすぎて日々反省なんだけれども。

 

でもね、社会人は、一応学校を卒業して、入社試験も通ってきた人たちなんだから、一人前として信頼してあげたいし、逆に「まだまだです」というのは謙虚に見せた「甘え」でもある。

なので、もはや出来ないことをほじくり返すよりは、とことん得意なところを活かしていく方が、お互いのためだと思うんだよね。

 

まぁ、ご参考ということで。