ザ・ハイロウズの曲に「ミサイルマン」というものがあって、その中に「なんか食わせろ なんか食わせろ そんなもんじゃねえ」という印象的なフレーズがある。
https://j-lyric.net/artist/a00f6d1/l010f16.html
初めて耳にした時に、「あぁ、なんかビジネスの、今の人間の本質だなぁ」と感じた記憶がある。
大袈裟?(笑)。
何か食べたい。
でも何が食べたいのかはっきりしているわけではない。
「ラーメン?」「違う」「カレー?」「違う」「トンカツ?」「あー、違う、そんなもんじゃねえ」みたいな。
飢えるような時代じゃないし、みんな美味いものをそれなりに食べてきているから、「食べられればなんでも良い」訳じゃない。
でも腹は減っているからちょっとイライラしているし、何が食べたいのか自分でもよくわかってないからモヤモヤするし、選択肢が沢山あって途方に暮れている。
変な提案をされれば「そんなもんじゃねえ」と思わず叫んでしまうくらい、フラストレーションが溜まっているのが現代のユーザーニーズ。
そこに「おー!それそれ、それ食べたかったのよ!」と言わせる提案が出来るかどうかが現代のビジネス。
これがね、出来るようになるのは時間がかかるのですよ。
他社と比べてもそれなりな特徴や売りを磨き上げつつ、相手が何を求めているのか、手を替え品を替え、季節や時間帯や相手のコンディションを踏まえつつ色々なパターンを試しながら掴んでいき、それなりのものをいいタイミングで持って行けるようにする。
お客様向かいでもそうだし、上司に対しても同じ。
何食べたいんだろうなぁと常に考え、その時のベストの提案を持ち込み、「そんなもんじゃねえ」と言われながら再提案。
その繰り返し。
頑張っていきましょう。
まぁ、ご参考ということで。