コリン・パウエルさんが亡くなったそうで、ご冥福をお祈り申し上げます。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211018/k10013312791000.html
パウエルさんといえば我々世代には湾岸戦争。
高校生の時に学校に持ち込んだラジオで開戦の報を耳にし、いま自分が生きている瞬間に繰り広げられている戦争に、興奮のような、リアリティがないような、でもやっぱりとんでもない事態に遭遇しているような、複雑な気持ちになった記憶があるけれど、パウエルさんはとにかくカッコよかった。
頭が良さそうでねぇ(実際に良いのだが)。
「これがアメリカのエリートなんだな」と、黒人のエリートを初めてテレビで見る印象的な経験だったと記憶している。
ちなみに昨日紹介した「インテリジェンス」に出てくるが、イラクに大量破壊兵器があってという戦争のきっかけは完全なガセネタらしい。
イギリス情報機関のソースであるタクシー運転手が乗客の会話を盗み聞きし、「45分」がどうしたというところは聞こえたのだが、という話が巡り巡り、「イラクは45分で大量破壊兵器を配備できる」と捻じ曲げられて戦争にまで持って行かれたそうである。
組織が自己目的化して暴走する恐ろしい話。
失われた命は誰が償うのか。
パウエルさんはその過ちも認めていたようだ。
ちなみにパウエルさんは著作もレビュー評価は高く、いつか読もうと思っているのでリンクを貼っておく。
改めてご冥福をお祈り申し上げる。
まぁ、ご参考ということで。