ミスタードーナツといえばオールドファッション。
吉野家といえば、もちろん牛丼。
マクドナルドは個人的にはダブチーで、サイゼリヤに行ってミラノ風ドリアを頼まないで店を出ることはない。
ド定番の商品を作ることができれば、それで会社はひと勝負出来るのだと思う。
ド定番は、それはそれで人気を維持するための不断の努力が必要であることが多いが、ド定番だけではいずれ飽きられる恐れがある。
飽きられることを必要以上に恐れることはないと思うが、企業を成長させようと思えば、ド定番を超える、並ぶ、準じる商品を作っていく必要がある。
必要性は分かっていても、これは難しい。
オールドファッションに加えて、新商品をもう一つ買って食べてみることは不可能ではないけれど、吉野家で新商品を試すということは、大好きな牛丼を目の前で諦めることになる。
それは大変大きなハードルで、新商品を牛丼と同じくらいの満足度に持っていけたとしても、大好きな牛丼を目の前で諦めたマイナスを埋め合わせることはできない。
やっぱり牛丼が一番だわ、ということで、その日の夜に口直しにまた来てくれればいいけれど、残念ながら、なかなかそうはならない。
もちろん、毎日のように通うお客さんにとっては、たまには違うものを食べてみるかというシーンはあると思うけれども。
ド定番を抱える会社において、ド定番と排他的競合の新製品を作っていくことは非常に難しい。
商品が増えることによるプラスだけでなく、ド定番が削られるマイナス分を考慮しなければならないからだ。
そうなると、明確に利用シーンが違うとか、明らかにターゲットが違う製品を広げていくことになるんだと思うけれど。
悩ましいねぇ、ホント。
まぁ、ご参考ということで。