先日に続き、SFの古典に手を出す。
先日はハインラインを読んで、面白いのは面白かったが、小生が読書に求めているものとは違うと感じていたのだが、本書は何年も積読在庫として鎮座しており、クラークは三大巨人の中でもよりハードコアというWikipediaの解説を目にして引っ張り出した次第。
読んでみて確かにハードコア。
先日紹介した「ギャラクティカ」に近いテイスト(というよりギャラクティカが後なんだけれど)は求めていたものに近い。
何をどう感じたか、書けば書くほどネタバレに近づいていくので難しいのだが、「世代交代」と「イノベーション」というワードが頭をよぎった。
スティーブ・ジョブズは、あの有名なスタンフォード大学でのスピーチで、死と世代交代こそ生物の最高の発明と述べている。
※何度読んでも良いのでリンクを貼る
https://www.nikkei.com/article/DGXZZO35455660Y1A001C1000000/
新たなステージに立つのは、いつの時代も次の世代。
今の世代が進化するわけではない。
イノベーションを求めるのであれば、次の世代に期待して機会を与えつつ、自らは退くことしかない。
そして本書から示唆を得るとすればその世代交代は、現役世代が求めていたものや、望ましい姿で現れてくるとは限らないということだ。
新たなものを求めるのであれば、まず退け。
そして新たな変化を受け入れよ。
本書は、そんなメッセージを伝えてくれているような気がする、
まぁ、ご参考ということで。