文章力は仕事の能力に直結すると思っている。
伝わる文章を書けて初めて人に伝えることができるし、そこまでまとめるだけの思考力や、不要な部分を切り捨てる決断力も必要。
さらに、記録として残る文章としての特質を踏まえて、相手にとって快適ではない内容をどう伝えるか、曖昧な気持ちや感情をどのように表現するか。
応用レベルの文章力もなかなかに奥が深いのである。
スポーツの戦術はビジネスでの学びになることが多く、こんな本を手にしてみる
ラグビーはやったことはないし、ちょこちょこ観たことはあるのでルールを大体知っている程度。
一昨年のワールドカップで「にわか」という感じで盛り上がったわけでもないのだが。
ラグビーの戦術は近年劇的に進化しているそうで、それがどのようなもので、日本代表はワールドカップで如何に戦術を駆使して戦ったか、という内容を解説している本。
しかし、ラグビーの細かい試合展開を文章で綴っていくのは無茶である。
南アフリカがハイパントで…
12番が走り込みブレイクアウトが…
バックドアからサイドに展開して9番が…
モールから〇〇で…
もうわからん。
全然わからん。
図もあるけれど、小さいし読み解くのも大変だし。
とはいえ、雰囲気は伝わるし、フィジカルやテクニックが一定レベルであれば、戦術の練り込みと実行力で戦えるスポーツであることは、よくわかった。
チェスや将棋を肉体でやる感じだろうか。
やってみたいと率直に思ったのだから、内容はわからなくても本としては成功なのかもしれない。
読者置き去りで(?)突っ走るという、文章力のあり方をも考えさせられる本でもあったが。
やっぱり文章力は奥が深いのである。
まぁ、ご参考ということで。