こんな本を読む。
新規事業開発に関わる身としては、どんな内容だろうなと思って買っておいた一冊。
ストックビジネスもフロービジネスも良し悪しがあるのだが、「チャリンチャリンビジネス」の魅力は確かに抗い難い。
で、本書の内容自体は、ストックビジネス構築のために色々な方法の紹介をしているのだが、M&Aやフランチャイズビジネスでの参入がメインとなる。
うーん、と唸ってしまう。
確かにゼロイチで新規事業を立ち上げるのは難しいし、人材の出入りも発生してしまう。
むしろ出来上がったビジネスの方が確実で、そこの経営管理を通じて次世代を育成するという著者の考えにも説得力がある。
でもねぇ、M&Aはどこまでいっても人が「要らない」と言ったビジネスを買うという行為だし、FCもフランチャイズ本部が儲かるようになっている仕組みに乗っかる話だし…。
個人的に引っかかるのは、人がお膳立てしてくれた商売を持ってきて、経営やっていますっていうのはなぁ…自分のオリジナリティで勝負してみたいと思うのは小生だけだろうか?
収益と成功確率だけを求めれば、M&AもFCも悪くないと思う(楽をしたいと思っていないなら尚のこと悪くない)。
でも、どうせ勝負をするなら、自分のアイデア、オリジナリティを世に問うてみたくないですか、という風に思うのだ。
この辺を割り切って、金儲けに最短距離で突撃するのが経営なのかなぁ、自分が甘いのかなぁと、色々考えさせられるのであった。
まぁ、ご参考ということで。