最近人の名前が思い出せないとか、そういう話ではないのだが。
「雑学王」のあだ名を貰ったこともあるので、忘れっぽいわけではないはず。
ただ、覚えていることと覚えていないことの傾向というのがあるんじゃないかと思っている。
自己認識としては、「へー」と思ったことは割と覚えている。
キーマンにインタビューした時に聞いたビジネスの苦労話とか、「実はこんなところに秘訣が」みたいな話。
昔のボスは「『実は』話」とよく言っていたけれど、そういう話は覚えている。
逆にそんな「へー」がない話については、とことん忘れてしまい、自分はヤバい人なんじゃないかと思うことがある。
妻と会話をしていると、小学生時代の話とか、自分の親とのエピソードも含めて「よくそんなこと覚えているね」と感心するのだが、裏を返せば小生はほとんど覚えていないということだったり。
年間100冊以上本を読んでいるが、やっぱり「へー」があれば内容を(一部だが)覚えているし、それがないと読んだことすら忘れてしまう。
結局、記憶しておける容量には限りがあって、人による容量差も誤差の範疇だけど、その人にとって残りやすい記憶がどんどん上書きしていく、ということなんじゃないかと思う。
たくさんの「へー」で上書きして、そうでもないものをどんどん捨てていく人生というのは、それはそれで良いものだと思うのだが、なんせ記憶力というのはあんまり当てにならないあやしいものだ。
まぁ、ご参考ということで。