人間到る処青山あり

諸々よもやま話(とりあえず)

どうしたら良いかわからないのはインプットが足りないから

イデアの源泉はインプットである、という主張は前にも述べた。

何もない人間がアイデアを捻り出すのは難しい。

 

何度も新規事業のアイデア創出ワークショップをやったことがあるが、ある程度の年齢・経験を重ねた参加者の方が、アイデアはたくさん出てくる。

「まだ思考が柔らかい若者に…」なんていう声も聞いたことがあるが、多分間違い。

 

なので、社会人1年目〜3年目対象にワークショップをやったときは、全然意見が出てこなくて大変苦労した。

そう思うと、こういう年代のキャリア相談をやった時に、「これがやりたい」というものがなくて困ったものだが、根は同じだと思う。

 

第二新卒の転職相談の場合、高々1〜2年、1社の職業経験しかない中で、残念ながら「こんなはずじゃなかった」となっているので、ほかにどんな会社や仕事があるのか、自分はどんな仕事ならやりがいを持って働けるのか、全く検討がつかないのである。

なんやかんやで仕事で悪戦苦闘し、「これならいける」という程度の実感や、ささやかながらも成功体験があれば、なんとか次の方向性を見出すことはできる。

 

つまり、経験という絶対的なインプットが足りないから、どうしたら良いかわからない。

新規事業に話を戻せば、自社の事業がわかっていて、ライバルが何をしているか調べ、お客さんが自社の商材をどんなふうに使っているか、自分の目で見て聞いてくれば2つや3つ、いや既存事業の改善提案まで広げれば、10や20は思いつくもの。

 

「どうしましょう?」と相談してくる人ほど、一生懸命考えるだけの罠に落ち込んでいる。

なので、いつも言うのである。

 

「空っぽの器をいくら穿り返しても何も出てこないよ。とにかくインプットをして、器からアイデアが溢れ出すまで頑張るんだよ」と。

まぁ、ご参考ということで。